ライトなオタクがおすすめするマンガ2018年版
ライトなオタクであるわたしが2018年にはまったマンガや、2018年盛り上がったよね! と感じているマンガを紹介します。
主に少年マンガです。
モディリアーニにお願い(連載中・現在3巻)
東北にある、バカでも入れる小さな美大。
山の中にあって女子がほとんどの学校である。
壁画の千葉と、日本画の本吉と、洋画の藤本は、
同学年の気の合う仲間。
冬の寒さも、制作の厳しさも、学生の楽しさも、
将来への不安も分かち合いながら、共に過ごしている。
真剣に創作をしながら。
不器用ながらも一生懸命な男子大学生3人を中心とした、美術大学生たちの物語。作者さんは現役美術大学生だそうです。
スクリーントーンを使わず、手描きで描かれています。線だけで描かれたモノクロのマンガなのに、絵から鮮やかな色が感じられるんですよね。
不安も努力も喜びも悩みも、登場人物たちの感情のすべてがいとおしくなりました。美術の持つ力って本当に素敵だなあ、と思わせてくれるマンガです。
人がいっぱいいる食堂でこの作品を読んでいたところ、感極まって泣きそうで、我慢するの大変でした。
東日本大地震の話も出てきます。主題でなくても、日常の中に息づいているのがリアルです。
不安はね、たった1本の、丁寧な線で倒せるんだよ。
とか
蛇口のサビも、日だまりの猫も、失敗したガラスも、もっくんにはこんなにキレイに見えてんのか
とかのセリフが心に引っかかったら、きっとあなた向きです。
優しくてあたたかくて、心洗われます。
Helck(完結・全12巻)
魔界のとある国。1人の勇者の手によって、魔王が倒された。「もう魔王におびえることはない」と人間達が笑みで溢れかえっていたころ、魔界では、新魔王の座をかけて熱きバトルが繰り広げられようとしていた!!そこに現れたのはまさかの…!?
マンガソムリエ(これまで5,000冊くらいは読んだそう)ニルスさんにお勧めしていただいて、すごく良かった作品です。最高でした、ありがとうございます。
コミカルに始まったのが嘘かのように、途中から畳み掛ける鬱展開。かなり辛い展開が続くのですが、その分、光が射した時の眩しさたるや!!
中でも68話は、マンガの歴史に名を刻むべき素晴らしさです。
鬱展開といっても、ときどき笑えるシーンもあり絵柄もすっきりしているので、重くなりすぎず読むことができます。
おすすめされていなかったら、初期のヘルクの顔の絵柄が合わず読むのをやめていたかもしれません。ありがたいです。
ニルスさんのおすすめ、気になるのいっぱいなんですよねえ。
ドマイナーだけど本当に面白いマンガ30作品を自称ソムリエが選抜【ジャンプ無し】 – ゴーストインザヘッド
今日から俺は!!(完結・全38巻)
「この転校をキッカケに俺は…」今までさえなかった三橋は目立ちたい一心で金髪パーマでツッパリデビュー!そんな三橋の前にもう一人の転校生、トンガリ頭にマスクでキメた伊藤が現れて……。金髪とトンガリ頭の最強ツッパリコンビが繰り広げる青春不良コメディ!
まさかの、原作終了から21年経ってのドラマ化。
ドラマ版も良いんですけど、原作はさらに良いからぜひ読んでほしい!
卑怯だけど憎めない三ちゃん・漢気あふれる伊藤くん・どこかかわいい今井さんら、キャラクターのやりとりがとても魅力的な名作です。
昔本屋で立ち読みしていたら、笑いが止まらなくなって困りました。購入して家で読むのがおすすめです。
金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(連載中・現在4巻)
やめろ金田一! みんなの前で俺のトリック暴かないでくれ…!! SNSで大反響! 金田一少年に謎を全て解かれた“犯人視点”スピンオフ! 第1巻は、オペラ座館殺人事件、学園七不思議殺人事件、蝋人形城殺人事件、秘宝島殺人事件、そして制作舞台裏を初めて明かす特別描き下ろし『外伝煩悩シアター』を収録!
『金田一少年の事件簿』を読んだことがある方におすすめ! 犯人視点のコメディーです。
例えば、包帯で顔をぐるぐる巻きにして、1人2役を演じた犯人の会。犯人は「果たしてこの状態でチェックインできるのか……それに尽きる……!!」とドキドキしながらホテルに向かい、ホテルのオーナーは「怪しさがすごい……!!」と戸惑います。
読みながら「そうだよね、それ大変だよね!」と笑い、一生懸命ミッションを達成しようとする犯人をうっかり応援してしまいました。本編の凄惨さも動機の重さもまったく感じさせない、ただ面白い作品です。
関連作品『金田一37歳の事件簿』
2018年は、本家『金田一少年の事件簿』の作者による『金田一37歳の事件簿』もはじまりました。もう謎を解きたくない金田一少年改め、37歳になった金田一主任。わたしは読み始めたばかりですが、楽しみです。
金田一少年の事件簿オマージュといえば、ドラマ『33分探偵』もおすすめ
金田一外伝を読むと、トリックって大変だなあと感じます。犯人は「トリックを駆使するほどの熱量」をもって事件を起こしています。
マンガではありませんが、そんな熱量をまったく持っていない殺人が登場するのが、今を時めく映画監督の福田雄一さんが脚本・演出を務めるドラマ『33分探偵』。
ドラマ『金田一少年の事件簿』で金田一一を演じた堂本剛さんが探偵役です。
犯人がすぐにわかる殺人事件に対し、「33分の放送時間を持たせる」ため、迷推理を繰り広げる脱力系サスペンスです。
元・金田一少年に、「君みたいなたいした動機もなく、たいしたトリックも組まずに人を殺す人がいるから、僕がいつまでも苦労するんです」というセリフを言わせるのが、にくいです。
キングダム(連載中・現在52巻)
時は紀元前――。いまだ一度も統一されたことのない中国大陸は、500年の大戦争時代。苛烈な戦乱の世に生きる少年・信は、自らの腕で天下に名を成すことを目指す!! 2013年、第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞!
何年も前からの超人気作品なので、ここで挙げるのもどうかと思うのですが、いやあ、今年も盛り上がりました!
実写映画も決まり、ますます人気が出るのではないでしょうか。
何度読んでも心熱くなります。歴史モノ苦手だから、と読まなかった数年を後悔しています。
女性読者も多いので、職場のかわいい女の子ともキングダムのおかげでたくさん話ができました。
約束のネバーランド(連載中・現在11巻)
母と慕う彼女は親ではない。共に暮らす彼らは兄弟ではない。エマ・ノーマン・レイの三人はこの小さな孤児院で幸せな毎日を送っていた。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた。真実を知った彼らを待つ運命とは…!?
孤児院で暮らす主人公たちが、孤児院の秘密を知り脱出を図るサスペンスダークファンタジー。
『このマンガがすごい! 2018』オトコ版1位、第63回小学館漫画賞少年向け部門 受賞、「マンガ新聞大賞2017」大賞など受賞歴多数。アニメ化も決定しました。
ハラハラドキドキの連続で、手に汗握る物語です。
幾度となく襲いかかるピンチにも、心折れない主人公たちがかっこいい!
灼熱カバディ(連載中・現在10巻)
カバディはネタじゃない…熱いスポーツだ!
スポーツ嫌いの元サッカー有名選手・
宵越竜哉(高1)のもとに、
ある日『カバディ部』が勧誘に!「カバディなんてネタだろ(笑)」と
内心バカにしつつ練習を見に行くと、
そこではまるで格闘技のような
激しい競技が行われていて……!!!
攻撃の間ずっと「カバディカバディ」と言い続けるスポーツ、カバディ。一部でネタスポーツとして知られています。ですが、実はとても熱いスポーツ!
「ええ?まだ部内の練習だよ?」「練習試合だったよね?」と戸惑うほどの、密度の濃い熱さがずっと続きます。
サッカーで一流選手だった主人公が、カバディをはじめます。サッカーで培った思考や技術を活かすところ、しっかり苦戦し悩み考え、簡単に「俺最強」にはならないところが良いです。
敵チームも熱くそれぞれのキャラクターが魅力的なので、みんなを応援したくなります。
能力や技が超人すぎない(分身したり、自由に相手を転ばせたりしない)のも好き。
まとめ 2018年も素敵なマンガが読めて幸せでした
2018年で週刊少年ジャンプは創刊50周年を迎えました。展覧会があったり、記念LINEスタンプが続々と発売されたりと、ジャンプ好きの私は大変楽しく過ごせました。
また、新たに素敵な作品にも出会うことができました。
2019年も心躍る作品に出会えますように。